Rで統計: ベクトル変数に対する操作 – 複数データを一括処理

ベクトル変数は複数のデータを1つにまとめた変数で、他言語でいえば配列はリストに相当する機能を備えています。なので「[]」演算子によるベクトル変数の要素、スカラー値へのインデックス指定が可能です。今回はRのベクトル変数内の全要素に対する演算の例を取り上げます。

プロンプト

> vec1 <- c(1, 3, 5, 7, 9) # ベクトル変数の作成。「<-」演算子は代入
> vec1
[1] 1 3 5 7 9
> print(vec1 + 2)
[1]  3  5  7  9 11
> print(vec1 - 2)
[1] -1  1  3  5  7
> print(vec1 * 5)
[1]  5 15 25 35 45
> print(vec1 / 5)
[1] 0.2 0.6 1.0 1.4 1.8
>
> vec2 <- vec1 - 1
> print(vec2)
[1] 0 2 4 6 8
> print(vec1 + vec2) # ベクトル同士の演算
[1]  1  5  9 13 17

ベクトル変数名に対してそのまま演算子が使えるのが直感的で良いですね。

プロンプトを使用する際は、print()関数を使用しなくても、変数名のみで値を出力することが可能ですが、私はRファイルにprint()を書き残す習慣があるので、こちらでも付けてあります。