首題のエラーに遭遇したので備忘録として纏めておく。
事象
対向へのMQ channel 接続、もしくはMQPING送出時にSSLコネクションが張れず、接続に失敗(MQPINGであればエラー)し、当該Qmanagerのエラーログには以下のメッセージが出力される。
AMQ9660: SSL key repository: password stash file absent or unusable.
発生環境
IBM i OS上のWebSphere MQ v7.0
原因
原因やリカバリーの為の確認ポイントについては公式ページに記載がある。
- In WebSphere MQ, why am I getting AMQ9660: SSL key repository: password stash file absent or unusable. error when setting up SSL?
- In WebSphere MQ, why am I getting AMQ9660: SSL key repository: password stash file absent or unusable. error when setting up SSL? – dWAnswers
今回のケースでは、CHGMQMコマンドのSSLKEYRPWDパラメータにSSL Key repositoryのパスワードを設定する際に単一引用符「’」が残ってしまった為。本来、当該パラメータは当該記号が不要だが、他のパラメータと同様と思い込み引用符込みでコマンド文字列を準備した上でF4で各パラメータを確認・実行してしまうと上記のエラーに繋がる。
※SSLKEYRPWDパラメーターはパスワード文字列を隠蔽するので、F4画面では確認が不可能。
再発防止
SSLKEYRPWDパラメータへのパスワードの入力はCommand entry画面からではなく、F4画面からコピペ入力することで、当該ミスの防止が可能。コピペであれば、大文字小文字の入力誤り等も防止できる。
※偶にキーボードのShiftキーがバカになっていて、押しているつもりが有効化されていない場合も考慮。